もう、存在しないものとして暮らしたい


蒸し暑い。


それだけでも身体は重い。


そこに、上の階の音。


隣の気配。


近所のざわつき。


もう何も考えたくない。


配慮もしない。


理解もしない。


関心も持たない。


そこに誰がいるのかも知らない。


上にもいない。


隣にもいない。


近所にもいない。


存在しない。


そう思わなければ、生活そのものが苦しくなる。


人の気配があるだけで疲れる。


何かをされるたびに、少しずつ心が削られる。


静かに暮らしたい。


安心して眠りたい。


ただ、それだけなのに、それすら難しい。


だから、私にメリットがあるもの全部消す。


視界から。


意識から。


生活から。


私の世界には、最初からいなかったことにする。


もう、人のことまで背負えない。


自分のことで精いっぱい。


誰かの事情も知らない。


誰かの都合も知らない。


誰かの問題も知らない。


私には関係ない。


ただ、静かな場所がほしい。


誰にも踏み込まれない場所がほしい。


誰にも気を遣わずに息ができる場所がほしい。


それだけ。


もう限界は超えた。


誰か、気づいてほしい。


助けてほしい。

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