夜中の除雪車

 こんな時間に、除雪車をながめていた。

音だけが先に来る。低く、一定で、感情のない仕事の音。

誰も起きていない道を、ただ平らにしていく。

窓の外は白く、世界は余計な輪郭を失っている。

私は何もしていない。

ただ、除雪車が通り過ぎるのを見ている。

それで十分な夜だった。

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