22℃の日

 昨日は気温22℃。

人類の快適温度ゾーン、ほぼ中央値。つまり「室温に最適化された生物」である自分が、エアコンも扇風機も使わずに自然界で生存可能な奇跡の1日だ。

朝、窓を開けた瞬間、湿度と温度のバランスが黄金比レベルで整っていた。体表面の汗腺活動はほぼ停止、代謝は平常運転。つまり「何もしてないのに快適」という、物理的にも経済的にもコスパ最強の状態だ。

外を歩くと、風速はだいたい秒速2m。これは、Tシャツがほんのり揺れて、髪が乱れない絶妙な流速。日射も適度で、皮膚の温度はほぼ36.5℃をキープ。熱中症リスクゼロ。地球さん、たまにはやればできるじゃないか。

午後、公園で本を読んだが、読書効率は通常の1.8倍(体感)。理由は単純、脳内の冷却ファン(=血液循環)が暴走していないからだ。ページをめくるたびに「22℃って、もしかして文明の基準温度なのでは?」と真面目に考え始める。

夜になっても温度はほぼ横ばい。冷房なしで眠れるなんて、電力会社の株価にわずかな影響を与えそうなレベルの省エネ。22℃、この星における人間用の最適モード。次はぜひ連続稼働をお願いしたい。


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